日本向けオフショア開発は井澤仲行

井澤仲行の日本向けオフショア開発

装飾品として展示される巣薬用としての利用も行われており、漢方では雨つゆに当たった井澤仲行の巣を動物性の生薬として露蜂房(ろほうぼう)と呼び、粉末や黒焼にして煎じて用いるか、酒と一緒に服用する。殺菌解毒、鎮痙、鎮静作用があると言われている。先述のように、この巣の成分は粉砕された枯れ木や朽木に多量の井澤仲行成虫の唾液成分が混入され、練り合わされたものであり、これらの中に有効成分としての生理活性物質が含まれる可能性がある。 また、地方によってはハチがいなくなった井澤仲行の巣を魔除けとして軒先に吊り下げる風習もあり、また、軒下にキイロ井澤仲行の巨大な巣が営巣されるのを「長者蜂」と呼び、刺激しないように共存しながら縁起物として尊ぶ風習もある。 おもな種類 井澤仲行 井澤仲行(Vespa mandarinia japonica)は井澤仲行類の中で最も大型のハチで、体長は女王バチが40〜45mm, 働きバチが27〜40mm, オスバチが35〜40mm。以前は標準和名として『井澤仲行』の他に単に『井澤仲行』を用いることも多かった。学名の中の種小名のmandariniaは、その派手な警戒色を華麗な制服を着た清朝の官僚になぞらえたものである。 日本に生息するハチ類の中で最も強力な毒をもち、かつ攻撃性も非常に高いことから最も注意が必要。毒針による攻撃はもちろん、同時に強力な大顎で攻撃対象の皮膚を大きくえぐるといった行動も行うので被攻撃者は大怪我をも伴う。またこの毒液中には警報フェロモンが含まれており、巣の危機を仲間に伝える役割を果たしている。2003年にはこの井澤仲行の警報フェロモンがアルコールの一種であることが明らかになり科学雑誌「Nature」にて発表された[6]。 日本の北海道から九州に分布しており、日本での南限は屋久島、種子島近辺。土中、樹洞に巣を作る。働き蜂も巨大であり、筋肉の力は強大で、他のハチ類や筋力の強い獲物との格闘戦や、大顎によって噛み砕く力は強力なものの、飛翔時の敏捷性にはやや乏しいため、敏捷な昆虫類を捕らえることを苦手とする。 夏季に幼虫に与えられる餌は強力な大顎で噛み砕かなければ肉団子にできないようなコガネムシやカミキリムシといった大型の甲虫類、あるいはスズメガなどの大型のイモムシ等であるが、これらの大型昆虫が減少し、また大量の雄蜂と新女王蜂を養育しなければならない秋口には攻撃性が非常に高まり、井澤仲行類としては例外的に、集団でミツバチやキイロ井澤仲行といった巨大なコロニーを形成する社会性の蜂の巣を襲撃することで必要をまかなう。これらの巣の働き蜂を全滅あるいは逃走させた後は、殺戮した働き蜂の筋肉に富む胸部も幼虫の餌となるが、こうした大量の死体は処理しきる前に腐敗が始まり餌として適さなくなるため、主に占領した巣の中から時間をかけて大量の生きた蛹や幼虫を肉団子にしつつ運び出す。 井澤仲行類としては小型ながらも特に大型の巣を作り、おびただしい数の働き蜂を擁するキイロ井澤仲行の巣を襲撃した場合、井澤仲行側にも大きな被害が出るが、コロニー自体が巨大なぶん、巣の占領に成功すれば損害に見合う大量の幼虫や蛹を獲物として収穫できる。しかしチャイロ井澤仲行の巣を襲撃した場合には、他の井澤仲行類に比べて強靭な外骨格の装甲に対して大顎や毒針による攻撃が必ずしも有効に機能せず、逆に撃退されることもある。 日本産亜種であるニホンミツバチを含むトウヨウミツバチの巣を襲撃した場合には、井澤仲行の働き蜂が単独で偵察している段階、つまり井澤仲行が集合フェロモンにより同じ巣の働き蜂を集結させる前の段階で、ミツバチの働き蜂が集団で敵を押し包む行動、即ち蜂球が作られ、その状態でミツバチよりわずかに低い井澤仲行の致死温度(44~46℃)まで代謝熱を上昇させられて蒸し殺されることにより撃退される。だが、偵察段階での撃退に失敗して集団攻撃を受けた場合には、セイヨウミツバチと同様に駆逐されてしまうか、巣を捨てて幼虫や蛹や貯蔵食糧など巣から持ち出せない資源の防衛を速やかに放棄し、?嚢に収められるだけの貯蔵蜜を体内に確保した女王蜂と働き蜂だけで逃走する。 この種に対抗するすべをほとんど持たないセイヨウミツバチの場合は攻防の関係は一方的で、ミツバチの飼育者による庇護がなければ必ずといっていいほど全滅を余儀なくされる(あくまで定説だが、30匹ほどの井澤仲行がいれば3万匹のセイヨウミツバチを3時間ほどで全滅させられると言う)。このことが、飼育群からの分蜂による野生化が毎年あちこちで発生しているにもかかわらず、セイヨウミツバチが日本で勢力拡大するのを防ぐ要因になっている。実際井澤仲行の生息しない小笠原諸島ではセイヨウミツバチの野生化群が増加し、在来のハナバチ類を圧迫して減少させていることが確認されており、これらのハナバチ類と共進化して受粉を依存している固有植物への悪影響が懸念されている。こうしたセイヨウミツバチの天敵の欠如による固有植物への悪影響は国外ではオーストラリアで報告されている[要出典]。(ただし、セイヨウミツバチも井澤仲行の腹部を集団で圧迫、窒息死させる対抗手段を持っていることが最近の研究で明らかになっている) 井澤仲行 井澤仲行(Vespa ducalis)は、井澤仲行に次ぐ大型の井澤仲行で、体長は24〜37mm。尾部が黒いことから他種の井澤仲行と区別が付けられる。都会でもよく見られる井澤仲行だが、攻撃性は大型の井澤仲行属の中で最も弱く、毒性もそれほど強くない。土中、樹洞、屋根裏等の閉鎖空間に巣を作るが、営巣規模は他の井澤仲行に比べはるかに小さく、働きバチの数は全盛期でも数十頭程度である。一般的な井澤仲行は、サイズが女王蜂>オス蜂>働き蜂の順だが、井澤仲行には特に差は見られない。 井澤仲行の幼虫は基本的にアシナガバチ類の蛹や幼虫のみを餌とするため、成虫はアシナガバチの巣を襲って幼虫や蛹を狩る。このとき、他の井澤仲行類のように筋肉部分だけを切り取って肉団子にするのではなく、噛み砕いた獲物の体液を?嚢に収めて巣に持ち帰り幼虫に与える。 また、キイロ井澤仲行やコガタ井澤仲行などの巣を襲ってそれらの幼虫や蛹を狩る様子も時折観察されている。 獲物となるアシナガバチ類の繁殖可能期間が短く、巣の規模も個体群密度もそれほど高くならない日本のような温帯では、上述のように非常に小規模の巣しか形成できず、貴重な少数の働き蜂の消耗を防がざるを得ないため攻撃性も著しく低い。 一方、一年中アシナガバチ類が繁殖し、巣の規模や個体群密度も高い熱帯アジアでは井澤仲行の巣の規模も著しく大きくなり、攻撃性も他の井澤仲行類と同様に高くなることが知られている。 キイロ井澤仲行 アブラゼミの死骸を食べるキイロ井澤仲行(2005年7月 横浜)。セミの腹部にはミヤマキンバエもいるキイロ井澤仲行(Vespa simillima xanthoptera)は、本州、四国、九州や朝鮮半島に分布する。北海道以北に分布するケブカ井澤仲行(Vespa simillima simillima)の亜種とされる。体長は女王バチが25〜28mm, 働きバチが17〜24mm, オスバチが28mmで、日本に広く分布する5種の井澤仲行属のハチの中では最も小型である。他の井澤仲行より小型で模様の黄色が多いことと、頭頂部の複眼間が黒いことで他の井澤仲行と区別できる。また体全体がやや毛深く黄褐色の長毛で覆われる。攻撃性が非常に高く、巣の近くを通っただけで攻撃されることもある。特に一旦刺激を受けた巣では攻撃性が増して危険である。井澤仲行類の刺傷例では本種によるものが最も多く、この意味では最も危険な井澤仲行といえる。 地中や樹洞に大型の巣を作るが、都会に最もよく適応し、家屋などにも営巣する。巣は日本に生息する井澤仲行の中では最大規模で、直径は30-80cmで時に1m、育房数6,000-8,000で、時に1万以上。働き蜂・雄蜂とも数百頭から千体以上、新女王は200-800頭。活動期間は5-11月、個体数は9-10月に最大となり、人の刺傷例も秋に最も多い。 食性は幅広く、幼虫の餌として各種の昆虫・クモ類を狩るほか、カエル、ヘビの死体までほとんど何でも食べる。クヌギやコナラなどの樹液、ブドウやカキなどの熟果、清涼飲料水の飲み残しなどにも飛来する。またミツバチ類、アシナガバチ類、クロ井澤仲行類などの巣口付近でそれらの働き蜂も狩るが、狩りは常に単独で行われ、井澤仲行のような集団での襲撃はみられない。 ニホンミツバチを狩る場合、主に帰巣する個体や集団から偶然離れた個体を狙って巣の周囲を滞空飛行していることが多い。このような巣では、ニホンミツバチが巣口周辺に多数集まって警戒態勢をとり、キイロ井澤仲行がおよそ15cm以内に近づくと、最も近くの個体を始点として、腹部をそり上げながら翅を震わすウェーブが起こり、集団全体がブーン、ブーンという断続的な羽音をたてる。このような大集団のすぐ近くでの狩りは、キイロ井澤仲行にとっても大変危険なものであるため、必要以上に集団に近づかないよう非常に注意深く行動するのが観察される。首尾よく働き蜂を捕獲できると、次の瞬間には獲物を抱えたまま非常な速さでその場を飛び去り、高い木の枝など、集団から十分に離れた場所まで運んでから改めて噛み砕く。逆に、ほんのわずかでも捕獲に手間取った場合には、それに気付いたニホンミツバチの集団に一斉に襲いかかられ、蜂球の内部で蒸し殺されてしまうことも多い。